登りきれるか?片知渓谷

毎日暑いので標高の高い山でも登ろうか、いや、川がマイブームなので川で涼しもう。しかし川だけではちょっと物足りない、と考えを巡らせていたところ「渓谷」というイイトコ取りを思い付いた。関からだと美濃市の片知渓谷が近くて手軽か?さらにこの片知渓谷までの登り坂はたった12km程度で600m以上登るという鬼ヒルクライムらしく、自転車屋さんに大人気のようだ。わざわざ遠方からアタックしに来るような斜面を満喫した後、渓谷で涼を得る。これぞ正しい夏の楽しみ方ではないか!

関からどんどん北上し、せっかくなのでうだつの上がる町並みを抜け、道の駅にわか茶屋経由で板取川沿いの県道81号線を北上。自由の女神像先の交差点を東に入る。ここからヒルクライムスタート。
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しばらくは気持ちのよい林間の道が続く。
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この辺りはまだ坂も緩やかで恐るるにに足らぬわ!と調子に乗ってガンガン登っていくが、まだ標高も低く暑いのでどんどん水が減っていき残量が心配になる。しかしさすが清流片知川と瓢ヶ岳の伏流水に恵まれた地、数カ所に水場がある。
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普段は念のため沢の水は味見程度にしか飲まないのだけれど、今日ばかりは見つけるたびにペットボトル満タンにしがぶ飲み。程なくして集落を抜けるといよいよ本番、一気に急登になる。
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なにせ「急勾配」と書いてあるし。とっくに力尽きて自転車押して歩いているんだけど、それでもキツイ。もう全身汗でベタベタで滝というか沢を見つけるたびに頭から水をかぶり強制冷却。水の冷たさが唯一の救いだ。あれだけ汲んだ水も無くなり、いよいよ山から流れてくる水(増水時だけ現れる滝みたいなの)を飲んでしまおうかと思った頃、ふと振り返ると目線が雲の高さだった。そう、ここが標高700m、ふくべの森だ。
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GPSでも標高を確認し、ゴール間近を実感。ラストスパートでダンシングして加速するとようやく駐車場。歩いたとはいえ100分以上かかった。
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駐車場とトイレ、展望台があるだけで自販機やら売店やらは無し。地図ではここから片知渓谷の遊歩道が始まるようだけど、どちらかと言うと道路の反対側にある瓢ヶ岳の登山口のためにある施設のようだ。
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今日は瓢ヶ岳ではなく片知渓谷なので遊歩道を探すも見つからない。登山道から分岐するのか?とちょっと登ってみるも明らかに方角がおかしいので引き返す。

結局、案内図に上りで看板を見た「千畳岩」を発見、そこまで下ることに。メインの遊歩道はそちらのようだ。上りで苦労した分、帰りはワープだ!(ちょっとアスファルトが苔気味で滑るのでほどほどにね。)
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数分下って千畳岩の看板発見。近くに駐車スペースもある。ここだったのか!階段もあるので降りてみると、なるほど大きな一枚岩だ。
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ここから2km程度の遊歩道が伸びていて散策できるんだけど、上りでパワーを使い果たした上、昨日までの雨で遊歩道が大荒れになっていたので今日はやめておいた。このエリア、やたらとヤマカガシっぽい蛇がいて登山装備じゃない今日は身の危険を感じたことも理由の一つ。(毒あるからビビってたけど、帰宅後調べらたらよほど深く噛まれなければ毒が入らず比較的安全なようだ。)

大増水中だったけどそれでも濁りもなく素晴らしい透明度だし、水辺まで降りると寒いくらいだ。落ちたら即アウトな水量だったので足だけ浸してみたけど、一分と浸けてられない冷たさ。冷たい→上陸→岩熱い→水に入る→冷たい、とコントのように繰り返しつつ、たっぷり満喫した。

美濃の里に下りてからの猛暑日っぷりに激しく震えつつも、車だったら1時間弱で来られるこの場所で、ここまで涼しくのんびり過ごせるとは山岳地帯も悪くない。関市には川浦(かおれ)渓谷というのもあるし、まだまだ残暑の厳しいこれからの季節、休日は渓谷で過ごすのもおすすめだ。

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