里山こそが最先端ではないか

先日、なごや環境大学の講座で山県市に行った際に、地元の方々による郷土料理が振舞われた。今回は夏野菜の天ぷらやじゃがいも料理をはじめとしていろいろな料理が出て食べきれないほど。たっぷり食べて午後からの体験学習に備えたわけだけれど、後から考えたら、ほぼすべてが野菜のみの料理だったではないか!
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天ぷらなんかもあったとはいえ、基本的には煮たり焼いたり蒸したり茹でたり漬物だったり。外国の方が寿司をヘルシーだヘルシーだと喜んで食べてるのを見て毎回思うんだけど、トロの何がヘルシーか!この料理を紹介したい。地産地消どころか自給自足(ほぼ自家栽培!)だし、何よりも、ちびっ子が大喜びで食べてたのが印象的だ。ハンバーガーだステーキだ、じゃなくても十分通用するじゃないか。

エンジニアなのでハイテクが信条なのだけれど、最近は技術的に行くところまで行っちゃってる気がする。自動車もまあこのまま電気化するくらいしか思い浮かばないし、かと言ってロケット作れないし、となると今の最先端はなんだろう?高度成長期に一気に近代化した挙句、様々な点でほころびが出てきている昨今、クリーンでサステイナブルなエネルギーというと太陽光だとか風力に注目しがちだ。もちろんこれらはそのまま進めてもらえばいいんだけれど、里山を始めとする木材の利用もそろそろ現実味を帯びてきていないだろうか。薪ストーブの人気も高まっているし、ペレットに加工すれば市街地でも使えるだろう。実際売ってるし。間伐すら行えていない山々も、他エネルギーの高騰でそろそろメリットが出てくるんじゃないか?

環境面でも食料や健康面でも、里山の暮らし、世界最先端ではないか?都市部の人々がそういった生活ができるかどうかではなく、モデルとしてブータンばかりではなく、ドバイばかりでもなく、そして自然は征服するものだという西洋諸国でもない、山、川、海と共存してきた日本のスタイルに注目するべき時なのではないか?

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