デモ活動の目的とストライキ

原発反対デモが大変盛り上がってた。ごく一部とはいえ、ちょっと楽しんじゃってる感があるように感じるので個人的には違和感を抱いているけれど、あれだけの人数が集まったことは凄いことだと思う。

ところで参加者の感想とかインタビューとかを聞くと、これだけの人数が集まったのに国は無視した、とか、意見を聞かない、とかが多いのではないだろうか。twitterやmixiなんかでは特にそう感じる。個人的な意見なんだけれど、「デモ活動」ってデモンストレーションだよね?アピールとして官邸前とか原発前(今回こっちは命令される側だから違うと思ったが)でやるのは分かるんだけれども、デモの目的としては「私はこう思う!」という主張を表明することなんじゃないか?だから今回のデモで再稼働を止められなかったとかそういう事ではなく、数万人、主催者発表なら10数万人が集まった、さらには主催者の主張にそれだけの人数が賛同した、という事こそが今回の成果だと思う。家で愚痴っているだけでこれだけの人数に考えを伝えることなんて出来ないし、もともと同じ意見だった人も、そこまで深く考えていなかった人も、それぞれが参加することでより深く考えたことだろう。大成功じゃん。

残念だったのはそこで終わっちゃったこと。デモで賛同者を集めたら次のステップに移りたい。用語として正しいかはわからないが、労使交渉で言うストライキだ。こんなに人数集まったのに意見を聞かないとは政府はけしからん、じゃないと思う。集めた人数でなにをやるか。デモはデモだ。自分のような傍観者が言うことじゃないけれど、この先に座り込みだとかハンストってものが続くんじゃないの?次の選挙の際の強力な勢力として提言するんじゃないの?せっかくデモをやって賛同者が集まったんだ。次の行動は数人で実施するだけで、それは10万人がやっているインパクトがある。それを飛ばしてバリケード作っちゃったり、違法に妨害したりという手段が取られるのは非常に残念だし、もったいないと思う。

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