瀬戸と瀬戸物

昨日の続き。ベーグル屋さんに行った際に、瀬戸のまちを探検した。関から1時間強ではあるけれど、瀬戸市は初めてなのではなかろうか。瀬戸市といえば瀬戸物、やはり瀬戸物があちこちで売っている。どうも割れ物を扱うお店は苦手で(割っちゃいそうで)、外から眺めつつ進むと、瀬戸蔵という大きな建物に着いた。関にだって刃物会館あるもんね、と強気で入ったら規模が違った。瀬戸物のショップや会議室、瀬戸物のミュージアム等の複合施設だ。若干ひるみつつもミュージアムで瀬戸物をマスターしようと立ち寄ってみた。

中では瀬戸物の歴史や製法、古墳等からの出土品から最新の工場での生産方法まで紹介されており、瀬戸物の工房である「モロ」がまるごと一軒(+屋外の窯)移築されている。実物の展示とともにビデオでも工程ごとに紹介されており、土の採集から粘土作り、ろくろ成形や鋳込成形、乾燥、絵付け、釉薬、焼き、と全行程解説されているからものすごく勉強になる。鋳込成形にいたっては、金属の鋳物と違って型が水分を吸って外側から固まるから、型に泥状の粘土を流し込んだ後、希望の厚みまで固まったところで残りをザバーっと捨てるだけ。そういう仕組だったのか。

絵付けも凄い。当然手書きもあるんだけれど、大量生産時はスクリーン転写や、スポンジ状のスタンプ、シール状にして貼り付ける等の様々な手法が。ロボットアームで筆書きというハイテクなんだかローテクなんだか分からない手法もある。
スクリーン転写(下から押し付ける)
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スポンジ状のスタンプ
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シール
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さすが世界を股にかける瀬戸物の技術。身近な割に詳しくは知らない人も多いのではないだろうか。関の刃物と合わせて一度は見ておいた方がいい。

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