笑ってさよなら

昨晩放送の「笑ってさよなら」。
モンテカルロテレビ祭最優秀ドキュメンタリー受賞作で
民放初?の快挙らしい。
TOYOTAの4次下請けの工場の話で、おばさん3人でやってた
工場を閉めるまでのドキュメンタリー。
自分自身が自動車部品作ってた事もあるし、製造装置を作ってた時は
トヨタ本社の工場で作業してた事もある。
個人営業のオヤジの家に手伝いに行ったりとかも。
本当はそういう趣旨の番組じゃなくて、いつも笑顔で明るく立ち向かって行く
おばちゃんの生きざまに学ぶドキュメンタリーなんだろうけれど、ふと気になった。
毎日使ってる車やら何やらが、ああいう人達が一生懸命作った部品で
出来てるって事を意識しなさ過ぎじゃないか。
分業分業で作り手の顔が見えなくなった事で、物の有り難み、
本当の価値が見えなくなってないか。
安く買えたばかりに、その分いい加減に使ってないか。
適当に一部分のみ使っただけで、使いにくい、使えない、
もっと良いのが欲しい、って言ってないか。
そんな事を考えつつ、思い出しつつ見てしまった。
あの人達の努力と誇りの積み重ねに対し、
例えば自分が車に払った対価は正しいのか。
こんなの市場原理じゃなく搾取だと思った。
そもそも中小企業診断士を目指したキッカケもそんな事だった。
くしくも試験本番までちょうど一ヶ月。
今年こそ合格して一言ガツンと言ってやりますぜ。

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