ダンナ様はFBI

田中エミ著、ダンナ様はFBI。程良いボリュームで図書館で軽く立ち読みできる。もとFBIの外国人男性と国際結婚した日本人のお話。FBI仕込みのプロファイリングやセキュリティ感覚、アメリカ人的ビジネス感覚を結婚生活に持ち込むことで巻き起こる珍道中エッセイだ。少々過去にさかのぼって書かれている(バブル期~ネット時代前半)のだけれど、これからは日本もセキュリティー意識が必要になる、とダンナ様が言っていた通りになってしまったのが悲しい。(地下鉄サリン事件とかストーカーとか)

面白かったのは、仕事に行くときは自転車禁止(ママチャリ)、とか、信号が変わりかけた時に走って渡るの禁止、というルールだ。こういったことの繰り返しで徐々に生活感が染みこみクリエイティブな仕事ができなくなる、とか、あわてて信号を渡ったとして何分節約できるのか、といった考え方だ。

基本的には結婚生活のドタバタ劇を愉快に書いてあるのだけれども、これはビジネス書として読んでも非常に参考になる。外国人ならではの考え方は非常に新鮮で面白い。外国人どころかFBIだし。どちらが良い、悪いではなく、違いを知るというのは大切なことだ。

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