御嶽山-絵にも書けない美しさ-

8月10日土曜日、久しぶりの御嶽登山に出撃。3時発の予定だったけれど早く目が覚めたので2時発。4時間ほどで登山口の田ノ原天然公園。連休中ではあったけれどこの時間は駐車場ガラガラ。バスゾーンのさらに遠くにも駐車場ができているのでゆっくりでも心配は無さそうだ。駐車場の時点で標高2,200m、途中でご来光を眺める。
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ここは水洗トイレもあって快適。トイレは寄付制なのだけれども、個人的には山トイレ=200円なのですかさず投入。車で急激に登ってきたのでストレッチなんかをしつつ少し待機してから出発。しばらく続く平らな道の先に御嶽山の全貌が。アップがてらゆっくり進みたいがつい早足になってしまう。
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山岳信仰の山なので斜面はほとんど無くひたすら階段。森林限界以降も岩や石なのでできるだけ歩幅を小さくできるようなルートを探しながら進む。たまに信仰登山の団体とすれ違う。六根清浄の音頭どほら貝の音がしばしば響いてくる。
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天気も良く、適度に風もあって気持ちが良い。たまにツアーなどの団体とバッティングしても、比較的道幅が広いのでそれほどストレスでもない。
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3,000m近くなるとさすがに空気が薄くて息苦しいけれど、景色と雰囲気に助けられてドンドン進むとまずは王滝山頂。
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立派な社が立っているのでお参りしてから剣ヶ峰へ。ここから先は地獄谷と呼ばれており、火山ガスが爆音とともに噴き出している。風向きによっては相当臭い。
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ここを抜けるとついに剣ヶ峰山頂。ここに来ての最後の階段が醍醐味。
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山頂についた途端に雲に飲み込まれ、立っていられないほどの風も。根性で記念撮影する人たちと情報交換しつつ雲が切れるのを待つ。
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まあ、これで何とか、と納得して装備を整えていたら一瞬晴れ間が!ダッシュで駆け寄ると先ほど話して事情をわかってるおじさんも駆けつけてシャッター押してくれた。(慌てすぎて同じポーズ・・・)
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ここからはお鉢巡り。噴火口をぐるっと一周するのだ。ずっと岩場なのでペンキのマークが頼り。間違えて変なとこに入ると進退窮まりかねないけれど、雲でよく見えない。雲が切れるのを待ちつつ進む。さすが3,000m、強風にさらされると一気に冷え込むのでレインウェアが大活躍。半袖Tシャツの人とかたくさんいたけれど、さすがに舐めすぎだ。
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途中で雲が切れて全景がみえた。正面が剣ヶ峰。
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完全に雲が切れるとこの空の色。
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そのまま一周してニノ池。雪解け水のこの色が特徴だ。
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ここから王滝山頂に戻るルートがあるのだけれど、今回は逆側の三ノ池まで足を伸ばす。岩だらけの道をしばし進むとサイノ河原。本当に辺り一面に石が積まれていて現実にこんな場所があるなんて驚きだ。
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サイノ河原を抜けると眼下に三ノ池。
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崩落してルートが変わったような感じだったけれど、落石だらけのがれ場を抜けて急降下するような、今までと比べると極端に険しいルート。落石を発生させないように最新の注意が必要だ。
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どんどん下ってついに到着。体力的にも時間的にも今まで来られなかったので感慨深い。
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こちら側は人も少なく静かなのでのんびり休憩してから帰路に。分かっていたとはいえ目を疑う風景。ここを一番上まで登るの?
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なんとか登り切ってサイノ河原。が、目指すは王滝山頂。真ん中の山小屋がニノ池だ。心が折れそう・・・
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ニノ池のほとりでちょっと昼寝してからトラバースルートでなんとか山頂まで戻り、一気に下山。ずっと登山口が見えているのだけれども、全然近づいてこないわ、岩の段差は大きいわで久しぶりに筋肉使い果たした感じ。
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累積標高差2,600m強、距離17~8kmの大冒険でした。お手軽に山頂までピストンするもよし、お鉢巡りを楽しむもよし、王滝奥の院や三ノ池、摩利支天山などまで足を伸ばすもよし、体力や目的に応じて楽しんで欲しい。

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