焼畑農業

焼き畑というとアマゾンの方の森林破壊のイメージが強いのでイメージが悪いかもしれないけれど、実は意外と合理的。今のように安価で肥料が入手できなかった頃の持続的な農業の手法だと理解している。

日本では計画的に里山の一部を焼き、灰を肥料として土壌に供給することで土地を肥えさせ、農耕に適した土壌とする。その後数年間で決められた順に農作物を栽培・収穫し、徐々に森に還って行く。そんな農法だ。今は有機にせよ化成にせよ肥料で養分は補えるのであまり行われないけれど、収穫後の残渣を燃やしてから土に返すというのは日常的に行われていて、堆肥化するより手間も時間もかからない。

なぜ急にこんなことを書いたかというと、トマト・キュウリ・ゴーヤ・アサガオとベランダで好き放題育てた結果、土のう袋数袋分のつるやら葉っぱやら茎やら根っこが残ったから。堆肥化を試みるも量が多い。葉っぱはまだしも茎やつるは分解されないだろう。土だけふるい落として可燃物にしてもいいのだけれども、手塩にかけた植物を捨てるのも忍びない。ここはひとつ焼き畑作戦で行こう。
IMG_0748

ベランダで燃やしたらそれこそ人生が終わりそうなので、乾燥させてカサが減った頃に(その頃は芋煮会のシーズンだし)河原で燃やして灰を回収しよう。これを土にまくことでリン酸とカリウムを補うのだ。燃やした結果チッ素はなくなるようなんだけれど、チッ素は牛糞から腐葉土から油かすから、入手が容易なので良しとする。

去年はプランターにそのまま埋めておいたらアサガオとゴーヤが発芽してブルーシートを貫通するというミラクルを目の当たりにした。さあ一人焼き畑作戦、どうなる!

Leave a Comment