石徹白で清流魚の産卵床づくり

土曜日開催のSAVE JAPANのイベント、石徹白(いとしろ)で清流魚の産卵床づくりに参加した。SAVE JAPANは、損保ジャパンが契約時に約款を印刷物ではなくweb上で確認してもらうことで節約できた費用を利用し日本NPOセンターと活動しているプロジェクトで、岐阜県では今回の石徹白や金華山麓の達目洞でも活動している。

石徹白地区は郡上市の白鳥町に位置しており、古くは白山の信仰登山や修験道の拠点となった地域。近年では標高700mの高地であることを利用したとうもろこし等の野菜が有名だ。渓流釣りのスポットとしても有名でキャッチアンドリリース区間の設置や、放流ではなく産卵床の整備による自然繁殖での資源管理も注目を集めている。今回はこの産卵床作りのお手伝いということだ。JR岐阜駅集合でバスで向かう。参加は無料にもかかわらずさすが損保ジャパン、バスは新型で足元ゆったり、快適過ぎる。

石徹白到着後は歩いて川を遡り、作業場所へ。堰堤があるためこれ以上魚が遡上できないポイントで、ここまで遡上してきた魚を人工の支流に誘導し産卵させるのだ。
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産卵のためには砂利や石が敷き詰められていたほうが望ましいのだけれど、人工の支流なので砂や泥が堆積してしまう。そのため定期的にメンテナンスを行なっており、今回はそのお手伝いだ。

水圧で川底の泥を掘り起こしつつ、シャベルやスキ、クワで掘り起こして堆積物を下流に流す。(本流は雨等で増水した際に自然に手入れされる。)
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その後本流や、この支流を作った時の残土などから小石、砂利を集めて川底に敷き詰める。これが産卵床になる。
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左側が未作業、右側が作業済み。一目瞭然だ。
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2時間ほどで完成。なかなかの重労働だったけれどやはり川は良い。
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作業後はバーベキュー。既にイワナが焼かれており食べ放題だ。しかも関では見かけないようなサイズ。天然モノは違う。
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これだけで満腹になりかねないが、メインは各地で問題になっている猪と鹿。郷土料理に織り込んだり、ジビエにしたりと資源化しようという取り組みが盛んだ。今回はそのまま焼いて食べた。
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覚えている限り初めて食べた。牛や豚と食べ比べたわけではないけれど、鹿はおそらく多くの人が美味しいと感じると思う。比較的牛肉の赤身に近い。脂身が少ないのでヘルシーを売りにしたらそのままでも売れそうだ。そして写真中央の骨付きがイノシシ。こちらは豚のご先祖だけあって、豚肉に近い食感。タレとの相性もあるんだろうけれど、決して不味くはない。これしかなかったら喜んで食べるけれど、豚肉があればそっちの方がいいかな?っといった感じか。ぼたん鍋などのように郷土料理として名物化したらいいと思う。

せっかくなので一番大きいのをイカせていただいた。
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ちょっと生だったこともあり、さすがにこれだけおもいっきり頬張ると豚との違いが・・・パンチがあってガツンとくるからある意味体育会系学生さんは好きかもしれない。なんというか食べただけで喧嘩が強くなった気がする。まあ、美味しいか不味いかと聞かれれば、美味しいとは言える。(豚のほうが好きなだけだ)

その後白山中居神社参拝とこれまた注目の小水力発電の施設見学後、バスで岐阜駅へ。こちらはまた後日改めて。

産卵床作りとバーベキュー。今回はボランティアという位置づけだったけれど白山の麓で自然と戯れ、イノシシや鹿等の害獣問題、代替エネルギーとしての小水力発電、またこれらを組み合わせ推進するコミュニティ、こういったものを実際に見て体感できるとは、ワークショップとしてお金取ったほうがいいのではないかと思うほどだ。先日のふるさと元気プロジェクトといい、今回のSAVE JAPANといい、活発に活動している団体が多くて心強い。今日のような機会はにどんどん参加して、様々な問題について考え参加するきっかけになったらいいと思う。

SAVE JAPANプロジェクト
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