第3回f.Labo公開ミーティング(クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて)

毎月恒例のf.laboさんの公開ミーティング。いまだf.laboには参加できていないのだけれども、毎回ゲストスピーカーが豪華なので楽しみでしょうがない。今回はNPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事のドミニク・チェン氏。

クリエイティブ・コモンズは俗にいう著作権についてのプロジェクトなんだけれど、著作権を全て行使するAll rights reservedに対して、例えば「著作権者の表示をすること」とか「改変禁止」とか「非営利に限る」などの条件を付けることにより、二次利用を可能にするという考えかただと理解した(法律ではなく、著作権者の宣言)。一般的なcに対して、著作権を主張しないパブリックドメインという考え方もあり、これらの中間に位置して補完するような考え方なのだろう。ソフトウエアに関してはLinuxなどで有名なGPLライセンスというものがありフリーソフト等に利用される。こっちのほうが有名だろうか。

画期的だったのは、ドミニクさんが先日出版した本は購入者がPDFの電子版をダウンロードできるのだ。何回かここにも書いたけれど、紙の本 vs 電子書籍ではなく、紙の本に電子版を付属させろ、と言ってきた事がついに実現した。さらに凄いのはCCライセンスに基づき再配布できるということ。引用したり、おそらくは全文をブログにアップしてもOKだということだ。現行の著作権で保護するよりも、こうやって名前や考え方を広めた方が利益になる、と言うことなのだろうか。フリーソフトなんかでは珍しくないけれど、書店で売っている紙の本でそれをやった、そしてそれが出来たこと、これは紛れもなく夜明けぜよ!

ちなみにクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのオフィシャルページで分かりやすい説明が読めます。実際問題著作権に関してもちゃんと知っている人は少ないと思う。ダウンロード違法化の時代、うっかり犯罪者にならないよう、さらっと読んでおくと良いと思う。

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