宣伝するならHowではなくWhyだ!

まずはこれを見て欲しい。イオンやアピタのホームページだ。
イオンホームページ
アピタホームページ

他の企業サイトを見てもらってもいいけれど、どこも「こんなに店舗がありますよ」「こんなに良い商品を取り扱っていますよ」「我々は環境問題にも取り組んでいますよ」「お買い得商品はこれ!」と書いてある。うちはこんなにすごいんだよ、と。だからうちで買え、と。知らねーよ。俺はマックがあるか調べたかっただけなの。

続いてこちら。TEDトークより、「サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか」

How(どうやって)ではなく、Why(なぜ)に注目しろといっている。「こんな商品がある、すごく安い、品揃えが抜群だ」そんな事は知らない。あの店は10円安い、あの店はレジが混む、あそこが嫌だ、遠い、暑い、寒い・・・きりがない。このトークの考え方をそのまま当てはめてみると、

「ご家族に安全でおいしい野菜を食べて欲しいお客様は当店へどうぞ」
「当店は一生懸命働いたお母さんを応援します」
「貴重な休日の時間を有効に使いたいお客様のためのお店です」
なぜそう書かないのか。これだけで、どういう強みがある店か、なにに力を入れている店か、一発で分かりませんか?

店頭に大きく書いたらどうだ。
「当店はご家族の健康と環境に高い意識をお持ちのお客様のための店です。(①有機・無農薬栽培の安全でおいしい野菜を販売しています。②産地直送、農家の方の写真付きです。生産者が分かる安心感とともに、地元経済の振興や食料自給率の向上に協力できます。③地産地消、フードマイレージの考え方により、環境保護にも繋がります。)」
ここまで大きく出れば、そしてちゃんと実行出来れば、客はそのお店で買い物するだけで自分は家族の安全と環境保護に高い意識を持った人間だとアピールできる。これがブランドというものじゃないのか。客が欲しいのは高い価値であって、低い価格ではないということだ。

TEDに限らず、マーケティングやプロモーションではもはや常識だと思うんだけど実践できていないのが残念だ。イメージとかハロー効果と言うのは馬鹿にできないものなので、一足早く取り入れた企業は随分アドバンテージ持てると思うんだけどなぁ。

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